代表者挨拶


 

建築設計を志した私は、1996年(平成8年)に建築構造設計に携わるようになり、国内・海外の数多くの構造設計に携わって参りました。

 

その経験を活かし、2006年(平成18年)に起業し「構造FACTORY」を創業。その後も順調に成長を続け、2008年(平成20年)11月11日に 「株式会社 構造FACTORY」 を設立(法人化)し、現在に至ります。

 

これもひとえに、多くの皆様方の暖かいご支援とご指導のたまものと深く感謝致しております。

 

1995年の「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」と、2005年に自ら経験した「福岡西方沖地震」。これらの地震が私の岐路であったと言っても過言ではありません。

 

構造工学を学んでいた学生時代に起きた「阪神・淡路大震災」。

 

倒壊した多くの建物や構造物を目にしたときの衝撃は、いまでも忘れません。建物の倒壊などにより多くの方々の命が奪われた事を知ったとき、構造技術者を志す上でひとつの心構えができた瞬間でもありました。

 

10年の時が過ぎ、”大地震は起きないと思われていた福岡”で構造設計者として実務に携わる中、「福岡西方沖地震」を経験。

 

建物の中で大きな揺れを自ら経験し、そして多くの被害を目の当たりにしたことで建築における構造分野の重要性を再認識し、より安全な構造を提供したいとの思いが強くなりました。

 

その翌年に起業し、お施主様、共同する建築家、そして多くの仲間と出会い、数多の建築構造設計を実施してきました。

おかげさまで2016年(平成28年)には10周年を迎えました。

 

この節目に九州全域が大きく揺れた最大震度7の「熊本地震」は、私の心構えをより一層強くさせる出来事でした。

 

これまでの実績と経験を活かしつつ、新たな知識の獲得と技術力に磨きをかけ、より良い構造設計を提供していきたいと思っております。

 

構造設計に携わるものとして、耐震性のみならず必要な構造性能を満たすことは当然の行為であり、その中で私たちは「構造デザイン」を意識した設計を行い構造技術に基づいた建築表現を提案することを心がけています。

  

皆様方のパートナーとして、共に良い建物を作る為に努力したいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

2016年10月

 

株式会社 構造FACTORY

代表取締役 重松正幸